2021年度 総会・月例会 案内

2021年5月の記事一覧

令和3年5月 月例会のご案内

令和3年5月吉日
東京理科大学数学教育研究会会員 各位
会長  伊 藤  稔

令和3年5月 月例会のご案内

若葉の候,いかがお過ごしでしょうか.さて,理数研5月月例会は,オンラインミーティングシステムZoom(インターネット接続必須)を使用し,下記の通り行います.奮ってご参加下さい.


日 時: 令和3年 5月15日(土)  14:00~16:00
参加方法: オンラインミーティングシステムZoomを使用.
メーリングリストでミーティングIDとパスワードを配信予定.
内  容: 自由研究
① 「オープンエンドな問題」から「問題づくりの授業」の開発へ
東京理科大学 名誉教授 澤田利夫
概要:
本日は、私どもが以前に開発した「問題づくり」の指導について話題にしてみたいと思います。私が理科大に来る前は、目黒にあった国立教育研究所(現国立教育政策研究所)に1970年から1997年まで27年間勤めておりました。
70年代は、世界的な数学教育の改革、「数学教育の現代化」の最中で、我が国もその流れに巻き込まれていた時期でした。集合・論理の導入などやプログラム学習や電卓・コンピュータの導入など各地で活発な研究が行われておりました。
そのような中、国立教育研究所数学教育研究室(島田茂、澤田利夫、橋本吉彦)を中心に文部省の科研費の補助を受けて「数学教育の高次目標の評価に関する開発」研究に取り組みました。全国各地の学校の協力を得て、大規模な実践授業やその評価分析に明け暮れしたことを思い出します。その中での副産物として「オープンエンドな問題」の開発研究にたどりついた訳です。その6年間の研究の集大成として「算数・数学科のオープンエンドアプローチ」(みずうみ書房1977、東洋館1995)を刊行することが出来ました。
その後リーダーの島田先生は横浜国立大(後に理科大)に移られ、78年から私と橋本さんで「算数・数学科の問題の発展的な扱いによる指導とその評価方法に関する開発研究」を各地の研究者や先生方の協力を得て5年間実践研究を続けました。その結果、「問題の発展的な扱いによる指導」が児童・生徒の問題解決能力の育成に寄与すること、また数学教育の高次目標の評価を達成するための有力なアプローチの一つになることを確認することが出来ました。その間の授業研究の資料をもとに「問題から問題へ」(東洋館1984)としてまとめ出版しましたのが問題づくりの授業でした。その後は、研究に関係してくれた先生方が各地で実践研究を実施し普及していただいたわけです。
詳細は、パワーポイントで発表することにします。

② 生徒が解説動画を作成・活用する問題づくりの授業
-完成したガイドブックより-
芝浦工業大学附属中学高等学校 金森 千春
概要:
「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指して2016年から5年間にわたり,「生徒が解説動画を作成・活用する問題づくりの授業」を実践してきた。科学教育専攻2年間の研究では,実践をもとに授業プログラムを構築した。本発表では,授業の概要とともに完成したガイドブックを紹介する。

③ 深い学びに繋がる高校数学教材の作成
-直列・並列に繋がった経路を電流が流れる確率-
愛知県立津島高等学校 山田 潤
高校数学で扱う基本的な性質の1つとして,独立(ベルヌイ)試行の考えがある。コイン投げのように表か裏かの2つの事象しかなく,また繰り返し実施することができ,それぞれの試行の結果が他の回の試行の結果に影響を及ぼさない単純な試行である。しかし,確率の計算や統計を考えるには重要な性質でもある。この性質を利用すると,「直列」に繋がっている経路と「並列」に繋がっている経路を電流が流れる確率を調べることができる。直列・並列に繋がった経路を流れる確率を調べることによって,独立試行に関わる確率の再確認ができ,深い学びに繋がる高校数学教材としても利用できると考えた。

事務局からのお知らせ:
月例会に参加するには,メーリングリストで配信されるZoomのミーティングIDとパスワードが必要になります.メーリングリスト登録をされていない方は下記メールアドレスまでご連絡ください.お手数をお掛け致しますが,どうかご協力をお願いします.
【メールアドレス】 risuken@smetus.sakura.ne.jp